FIRE(早期リタイア)を目指し、節約に努めているのだけれど、アイデアが出尽くしてしまって、これ以上、生活費が思うように下がらないことにお悩みの方、多いのではないかと思います。
この記事では、foobar2000という音楽アプリを使ってPCオーディオを導入することにより、娯楽費を低減する方法について紹介します。
音楽は、インプットもアウトプットも、安価でリーズナブルな趣味です。
ある程度の金額、初期投資をしたとしても、当該趣味の快適さを追求することで、生活のランニングコストの低減が可能になり、結果としてFIRE(早期リタイア)の実現に寄与すると考えるため、是非、参考にしてみてください。
音楽データはPCで管理するのが安くて便利
まず、音楽データは、PCで管理することをお薦めします。
劣化なしの高音質な音源で音楽鑑賞をする場合、CDで音楽を聴くよりも、PCを使って聴いたほうが、コストが安くなり、かつ、便利であると考えます。
コスト比較
コストが安いと考える、根拠を説明します。
劣化のない、オリジナルの音質の音楽データを入手する方法としては、以下の通り、音楽CDをレンタルして、リッピングするのが一番安いです。
邦楽CD購入の相場 3,000円/枚
洋楽輸入盤CD購入の相場 1,500円/枚
レンタルCDの相場 100円/枚
さらに、リッピングをするに際しては、以下の通り、CD-Rに焼くよりも、HDDに焼くほうがコストが安く、使い勝手がよくなります。
CD-R:
単価約50円/枚
音楽CDの一般的な曲数10曲/枚
=5円/曲
HDD:
単価約0.004円/MB
(5.15MB/分(FLAC))*(5分/曲)=25.75MB/曲
=0.103円/曲
レンタルの方法
レンタルをする方法としては、TSUTAYA DISCASや、DMM DVD/CDレンタル、ゲオ宅配レンタル等の宅配レンタルサービスを活用します。実店舗で借りるよりも、品ぞろえが豊富かつ、使い勝手がよいです。
当該サービスでレンタルできない、マニアックなCDのみ、amazon等で現物を購入します。洋楽の場合は輸入盤が安いため、輸入盤を買うようにしましょう。
買ってリッピングしたら、メルカリなどで売却するとなおよいでしょう。
宅配レンタルサービスは、サブスクリプション(定額借り放題)と、都度レンタルのいずれが、自分の使い方の場合で得になるか、計算して、得なほうを選択しましょう。
音楽CDのような、コピーガードがかかっていないメディアをリッピングし、自宅で私的に利用するのは、「私的使用のための複製」に該当するため、合法です。
リッピング時のデータ形式
リッピングをする際のデータ形式は、WAVではなく、FLACがお薦めです。
可逆式圧縮方式のため、音質の劣化なく、WAVの半分くらいのデータサイズに収まります。
リッピングの方法は以下記事を参照ください。
すでにwavファイルで音源管理されている方には、以下記事にて、flacへの一括変換の方法を紹介していますので参考ください。
データであることの利便性
音源をPCで管理すると、CDの入れ替えをすることなく、自分の所有音源を横断再生でき、便利です。
私は現在2,000枚ほどのアルバム音源を所有しているのですが、PCで管理していることにより、物理的な場所問題も発生することなく、便利に視聴できています。
高音質な、音楽再生の無料アプリfoobar2000
PCで音楽再生をするに際し、無料かつ高音質なアプリでお薦めなのはfoobar2000です。
私は音楽を飽きずに鑑賞するため、シャッフル再生を好んで利用します。
私見ですが、音楽は決まった制作スタッフの、限られたバリエーションの編曲・コード進行・音色・アイデアにより、予算制約の中で制作されるので、アルバム単位で鑑賞すると、相当作りこんだ音楽でないと飽きやすい側面があると思います。
ところが、シャッフル再生すると、そこそこのクオリティーの楽曲であっても、飽きにくくなります。飽きずに音楽を楽しむことができると、生活費が下がります。
シャッフル再生を快適に楽しむのに、foobar2000は最適なアプリです。以下、便利な機能を紹介します。
foobar2000とは
foobar2000とは、Peter Pawlowski氏が開発した音楽プレーヤーです。便利な機能を標準搭載していますし、拡張性が高いです。
以下、便利機能を紹介します。
Replay Gain
まず、デフォルトで、Replay Gainという機能が利用できます。
この機能を利用すると、楽曲間の音量バランスを揃えてくれます。
シャッフル再生時に音量差による違和感を感じることがなくなります。
音楽ファイルのデータをいじることなく、あらかじめスキャンして記憶しておいた調整値に基づき、再生時に音量の大小を調整してくれます。
Playback Statistics
再生履歴を記録できるコンポーネントです。再生回数と、再生日時を記録できます。
以下URLからダウンロード&インストールすることで使用可能になります。
私は、プレイリストのトータルの再生時間が1WEEK前後に収まるようにメンテナンスしています。そのメンテナンスに、このプラグインを活用しています。
具体的には、週次で以下の作業をしています。
- 最終再生時刻順にソート
- 今週再生した楽曲を、プレイリストから削除。
- プレイリストから楽曲が減った分を補充。
- 具体的には、古い再生日時順に、 トータルの再生時間が1WEEK 前後に収まる数、プレイリストに楽曲を再登録
これにより、最後に聞いてから1年以上時間の経過した楽曲がシャッフル再生されるようにしています。
WASAPI排他モード
通常、windowsはミキサーを経由して音声を出力していますが、これにより、音質が劣化します。
そこで、outputにおいて、WASAPI排他モードを選択して出力すると、このミキサーを介することなく出力することが可能になり、高音質になります。
以下サイトより、「WASAPI output support」というコンポーネントをダウンロードし、インストールすると使えるようになります。
リッピング機能
音楽CDをリッピングする機能を基本機能として持っています。
FLAC形式で取り込むことが出来、便利です。
リビングにおける音楽鑑賞の環境紹介
USB-DAC & SACDプレーヤー
DCD-1500RE (2014年11月20日 購入価格72,800円)
USB-DACが欲しくて、思い切って購入しました。
PCでの音楽鑑賞に切り替えを試行している初期の段階で、ヘッドフォンジャックから音声を出力していたのですが、ノイズが多くて、耳障りで、長時間の視聴が厳しかったのです。
購入してよかったです。
劇的に音質が改善しました。
(参考)後継・現行機種はDCD-1600NEです。
プリメインアンプ
PMA-2000RE (2013年8月16日 購入価格124,000円)
リモコンで音量変更できる機能を重視しました。
現行機種はUSB-DACや光デジタル入力を備えているため、当該機種があれば上述したCDプレーヤーは必要ないと思います。
(参考)後継・現行機種はPMA-2500NEです
スピーカー
KEF IQ3-M (2007年5月6日 購入価価格57,799円(税込))
歌が得意との評価をみて、購入しました。歌ものをよく聴くため。
ロックが好きなので、JBLへの憧れもありましたが、賃貸住宅で比較的小さな音量で聴くしかないので、買っても十分なパフォーマンスは発揮できないと判断し、候補から外しました。
価格.comのレビューを見ていると、IQ-3Mは、解像度が低いという評価が散見されますが、視聴する音楽ジャンルのせいか、今のところ気になりません。
本構成のレビュー
DENONは比較的元気な音と言われます。
USB-DACと、プリメインアンプを元気なDENONにして、スピーカーに比較的おとなしい、ボーカルが得意な製品を組み合わせることで、比較的、好みの音になってくれていると思っています。
本当はお金のかけかたとしてはスピーカー>プリメインアンプ>再生装置が効果的なので、金額面でアンバランスな構成ですが。
リクライニングチェアー
ストレスレス レノ
267,000円
視聴時の椅子は、リクライニングチェアーがお薦めです。長時間、リラックスして視聴することができます。
賃貸マンションのドアを通るか、エレベーターに乗るか、心配でしたが、いずれも問題なく搬入ができました。
テレビ
音楽鑑賞と直接的な関係はありませんが、紹介したオーディオシステムの構成内に、テレビを設置しています。
お薦めのテレビについては以下記事で詳しく紹介しています。
風呂場における音楽鑑賞の環境構築
ワイヤレスポータブルスピーカー
ソニー SRS-BTS50 2014年1月18日購入 購入価格11,431円
Bluetoothスピーカーを浴室に設置しており、入浴中にも音楽が聴けるようにしています。
ですので、防水仕様の製品を選択しました。音質もなかなか、風呂場の鑑賞にちょうどよく、気に入っています。
外出時における音楽鑑賞の環境構築
PCのfoobar2000に対し、UPnP/DLNA Renderer, Server, Control Pointというコンポーネントを導入すると、外出先で、スマホを使って自宅PCに入っている音源を視聴することができます。
詳しくは以下記事を参照ください。
UPnPを利用できるようになると、Spotifyなどのサブスクに加入する必要がなくなり、コスト安く、かつ、高音質で音楽を楽しむことが出来ます。(Spotifyは個人プランが980円/月)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は、本稿で紹介した。PCオーディオの環境を構築してから、すでに所有している音源の、リマスターのCDを購入したり、レンタルすることが激減しました。
高音質かつ、音量の自動調整があるため、リマスターしていない古い音源でも、とくに不満を感じなくなったためです。
PCオーディオは、とても安いランニングコストで、音楽を楽しむことができて、お薦めです。
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