高音質で音楽を楽しむため、プリアンプは欠かせない存在です。
そのプリアンプが故障してしまった経験のあるかた、少なくないと思います。
本記事では、 私が経験した、DENONプリアンプPMA-2000REの電源が入らなくなる不具合発生から、無事に修理完了されるにいたるまでの経緯をご紹介します。
参考になれば幸いです。
経緯
不具合発生
それは、2023/11/Eの出来事でした。
私の家で毎日使用していた、DENONプリアンプPMA-2000REの電源が、突然入らなくなりました。
具体的には、電源ON すると、電源表示が赤色で点滅し、その後消灯し、電源が入らないという症状です。
取説を見ると、該当する記載があります。
症状「電源を入れても、電源表示が約0.5秒間隔で、赤色に点滅している」
原因「本機のアンプ回路が故障しています」
対策「電源を切り、当社の修理相談窓口までご連絡ください」
取説には、電源表示が赤色点滅するその他原因として、本体が高温になっている、などの記載もありましたが、インターバルをおいて電源をいれても問題解消しなかったため、上記「アンプ回路の故障」が不具合原因であると判断しました。
サポートに電話すると、メモをつけて、指定の場所に送付してほしいとのことでした。
ただし、サービスパーツ確保期間は終了しており、直せるか不明とのことでした。
本機は、2013年8月16日に124千円新品にて購入しました。
ですので、約10年目で故障したことになります。
対象品の中古は350千円前後が相場のようで、高騰しています。
また、後継機と思われる機種PMA-2500NEについても、中古品が200千円近くで流通しているようです。
もともとの調達コストが124千円だったことを考えると、ずいぶんと値上がりしています。
修理できなかった場合は、このようなコストをかけて、別のプリアンプを購入するはめになります。手痛い出費となります。
ただし、ネットで調べた感じでは、現在起こっている不具合事象は、消耗品であるヒューズが壊れたことに原因があるのではないかと思いました。
ヒューズの交換だけですむのであれば、専用のサービスパーツは必要ないので、サービスセンターに送り込むことにより修理できると考えました。
不具合品の発送
何はともあれ、まずは修理のため、サービスセンターに向けて発送しなければなりません。
できれば出張修理してほしかったですが、やっていないのであれば仕方がないです。
非常に筐体が大きいのでどのようにして発送するかをまず考える必要があります。
たまたま、引っ越し用の大きな段ボールが残っていたので、それを使いました。
プリアンプの筐体サイズに対し、当該段ボールはやや過剰に大きかったので、入れ方を工夫する必要があります。
結論としては、プリアンプの向きを横にして入れ、下部にだけ緩衝材を詰めこんで固定し、段ボールの中でプリアンプがこけないようにしました。
下部のみ固定し、上部が固定されていない状態のため、ゆらすと、ぐらぐらと上部のほうだけが揺れましたが、輸送中に破損するおそれのない状態には仕上がったと考え、これでよいだろうと判断しました。
自力で持ち込むのことは難しい重さであったため、ヤマト運輸の、宅急便の引き取り便を手配し、発送しました。
ヤマト運輸の引き取り便はネットで手配できます。
アンプがない生活
ネット情報によると、DENONのアンプを修理依頼した場合、2~3週間で帰ってくるようです。
プリアンプが修理から帰ってくるまでの間、アンプなしで生活するしかありません。
私はプリアンプ経由で、PCオーディオと、テレビの音を出していました。また、夜間には、プリアンプのヘッドホン出力を使って、ヘッドホンで音を出していました。
プリアンプがなくなってしまったことにより、上記が楽しめなくなり、相当不便になります。
スピーカー視聴の代替手段としては、テレビの内臓スピーカー or ヘッドホンでの視聴に頼るしかありません。
とりあえずテレビの内蔵スピーカーを使って音を出してみました。
テレビは以下を所有しています。
テレビの内臓スピーカーは、当然、アンプで駆動していたスピーカーに比べ、聞いていて心地よくありません。
なので、スピーカーの代替として、テレビの内臓スピーカーは却下することとし、次にヘッドフォンでの視聴を検討します。
所有しているヘッドフォンはゼンハイザーの名機HD650で、この性能が一番期待値が高いです。
このヘッドフォンを、どのようにして駆動させるかについてトライアンドエラーしました。
まず、PCオーディオのUSB-DACおよび、テレビにつないだHDMIからのデジタルOUTを受けているSACDプレイヤー「DCD-1500RE」のヘッドホン出力を試してみました
DCD-1500REのヘッドホン出力から、直接ヘッドホンHD650につないでみます。
DCD-1500REは筐体自体が高いのと、プリアンプと同じDENONであり、音の傾向が同じ出ることが想定できたので期待値は高かったのですが、実際にはあまり音がよくありませんでした。
DCD-1500REの、ヘッドホン出力の音質性能は低いようです。
次に、ipod用に昔使っていた、HP-P1というヘッドフォンアンプを引っ張り出してきて、DCD-1500RE経由でつないでみるも、やはり音がいまいちです。
ゼンハイザー(Sennheiser)
しばらくすると疲れてきます。
HP-P1は、あくまで、ipodの音を持ち上げるのに特化した商品ということでしょうか。
特に耳がよいわけではありませんが、疲れる音=ノイズが多くてよくない音、と解釈しています。
音量を大きくしても疲れない音=気持ちいいor疲れない=実用性あり。
もう一つ試したのが、テレビのヘッドホン出力です。
ソニーのKJ-48A9Sを持っているのですが、これが意外とよかったです。
音量をあげても疲れない、よい音だと思いました。
しかし、つねにヘッドホンで生活するのはやや不便です。
最初に戻って、KJ-48A9Sの内蔵スピーカーの視聴に慣れないか、改めて試してもみましたが、何度やってみても、音がよくない。
結局テレビのヘッドホン出力が一番マシということになりました。
こうして思い返すと、プリアンプがない間、QOLはダダ下がりしていました。
不具合品の返却
さて、そのようにして試行錯誤しながら生活を維持している中、ようやく、プリアンプは無事に修理されて戻ってきました。
発送~返却まで9日かかりました。
ネットで得た情報から、2~3週間は帰ってこないと覚悟していたため、想定よりも早く帰ってきてよかったです。
返却前に、サービスセンターから電話がかかってきて、修理方針と見積の説明がありました。
原因はヒューズとトランジスタの故障とのこと。
見積はヒューズ2個400円、トランジスタ4個400円、送料3,000円、技術料14,000円&消費税で計約18,000円程度。
ネットで調べた情報によると、ヒューズは10年に1回交換推奨だそうです。
トランジスタも、8~10年が寿命らしいです。
そう考えると、購入後10年を経たこのタイミングにて、壊れるべくして壊れたとの納得性があります。
もっと寿命が短いのであれば、自分で交換できるようになったほうがよい気もしますが、10年なら、次に壊れた時も今回と同額払ってもう一回修理に出すと思います。
今回かかった費用は、青色申告の経費に計上してみるつもり(家事按分して)です。仕事中に音楽を聴いている為。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
DENON製プリアンプが壊れましたが、サービスセンターに返送したところ、ヒューズとトランジスタという汎用的な消耗品を交換の上、9日で修理されて帰ってきました。
費用は18千円でした。
参考になれば幸いです。
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